当院の小児歯科の考え方
幼少期に歯医者に対してどのようなイメージを抱いてもらうか。
これはお子様の今後の口腔環境の維持においてなによりも大切なことです。
将来、歯を大切にできるか。歯で困らない状況を維持できるかはこの時期に決まると言っても過言ではありません。
そのためには私達の接し方はもちろんのこと、親御様のご協力がなければ成り立ちません。
親御様にご協力いただき、いかに歯医者に対してプラスイメージを持ってもらうかが大切です。
・虫歯になった自分が悪い
・治療すれば治る
・痛くなったら行く
この考えに当てはまる親御様がいらっしゃったらこれを機に考え方を変えていただきたいと思います。
幼少期に虫歯になるのは親御様の伝え方、そして私達歯科医師、歯科衛生士の伝え方に問題があります。
虫歯になってしまったのであれば、
何故なったのか。
今後ならないようにするにはどうすれば良いか。
この事を共に共有、協力していく必要があります。
また、歯科において治療をすれば治るという考えは極端にいうと間違っています。
ご感覚的には修理に近いです。
修理した場所は再び故障のリスクが高いと思いますので 修理しないで済む事が一番良いのです。
そのために当院では削る行為を極力減らした予防に重点を置いていきたいと考えております。
上記の実現のためにも痛くなった、困ったから行くのではなく、乳児期〜幼児期の間に困ってない状態でご来院いただきたい気持ちです。
当院長も歯科医師である前に1人の父です。
お子様に伝えることの難しさは前提のもと、一緒にお子様の歯を守っていきましょう。
当院の小児歯科の特徴
・あいさつをしましょう
・枕にゴロン、手はお腹、足はまっすぐ
・カバさんのお口
・なにかあったら左の手をあげてね
治療を無理にさせるのではなく、この4つをできるように練習していけば確実にできるようになっていきます。
お子様だけでなく、私達も必ず約束を守ること。
これはお子様が歯医者に行くなによりのモチベーションです。
約束を守ってくれた!だから自分も約束を守る!
このような感情は年齢問わず言えることだと思います。
なにかあったら左の手をあげてね。やめるからね。
と言っておきながら、手をあげてくれているにも関わらず治療を続けたらそれは私達が約束を破ったことになります。
お互いに約束事を決めて守りましょう。
出来たらしっかり褒めてあげましょう。
出来なかったらなぜ出来ないかを考えていきましょう。
上記方針でがんばって参りますのでまずは歯医者に行くという習慣づけを身につけましょう。
ご希望に答えられるように当院には大学病院の小児歯科専門の先生もおります。
お気軽にご来院下さい。
お子様の歯を守るためにできること
乳歯はいずれ永久歯に生え変わりますが、乳歯の虫歯を放置すると次に生えてくる永久歯に悪影響が及びます。
また、虫歯が進行して乳歯を早い時期に失った場合、永久歯が生えてくるまでの間はスペースが生じてしまいます。
そのスペースに周りの歯が傾くことで歯並びが悪化するケースもあるのです。
乳歯の虫歯を防ぐには、日々の丁寧な歯磨きが欠かせません。
お子様は、1人でうまく歯を磨けないため、親御様による仕上げ磨きが必須です。
当院では、歯科衛生士によるブラッシング指導によって、「お子様自身の歯磨き」と「親御様による仕上げ磨き」の質を高めるサポートをしております。
また、乳歯は永久歯と比べ虫歯になりやすいため、どこが虫歯になりやいなどの知識の共有、そして間食の有無、回数、時間などあらゆる生活環境が関わってきます。
一生懸命歯磨きしてるのに、、、
1日3回歯磨きしてるのに、、、
お悩みの親御様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合、根本的理由が他にあるのかもしれません。
小さい頃からの虫歯予防が大切です
虫歯予防は、歯の生え始めや乳歯の時期から始めることが大切です。
幼少期の虫歯を防ぐことで、その後に虫歯になるリスクが大幅に減少するといわれています。
お子様の虫歯を防ぐには、ご自宅でのセルフケアだけではなく、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。
それでは、幼少期の虫歯を防ぐためのメンテナンス方法についてご紹介します。
フッ素塗布
フッ素は、歯質を強化するもので、柔らかい生えたばかりの歯に塗ることで虫歯予防の効果が期待できます。
また、虫歯菌が出す酸によって溶け出した歯のエナメル質が歯に戻る「再石灰化」を促す働きもあります。
そのため、早期の虫歯であればフッ素塗布によって修復可能です。フッ素塗布は、歯の生え始めから小学校まで続けることをおすすめします。
シーラント
歯のかみ合わせ部分には、細かい溝があります。
この細かい溝には歯ブラシが届きにくいため、虫歯になりやすいのです。
そこで、虫歯を防ぐために溝を埋めるのが「シーラント」という処置です。
保険適用の詰め物治療にも使われるレジンで溝を埋め、あらかじめ汚れが溜まることを防いで虫歯を予防します。
気になる歯並びは小児矯正で早めに改善
お子様の歯並びが気になる親御様は多くいらっしゃいます。
また、気にされていなくても問題のある事も多々あります。
かみ合わせの問題には遺伝が関係しているケースもありますが、主に幼少期の生活習慣や悪い癖が原因で歯並びが乱れます。
そのような場合は、まず習癖を取り除くことが最も大切です。
また、骨格が変化することで、通常とは異なる方向へ歯が成長するケースも少なくありません。
お子様の矯正(小児矯正)は、きれいな永久歯の歯並びを作るための準備とも言えます。
歯並びが悪くなる癖の改善や口腔筋機能トレーニングなどとあわせて、あごの骨を正しく成長させる方法が主な手段です。
お子様の歯並びの問題でよくあるのが、歯が通常とは異なる位置から生えて、歯列に歯が収まりきらなくなることです。
これを改善するために、床矯正装置を使用します。
床矯正装置は、歯が本来の位置に収まるように歯列幅を広げる装置です。
内側から少しずつ力を加え、歯列を拡げることで、きれいな歯列を実現できます。
歯は一生涯をともにするお身体の一部です。
治療の必要性の有無、習癖の有無など総合的にお子様一人一人にとって大切なことを親御様と共有させていただきます。